教育現場における音楽療法 ~教科の学習を通して自立を促す~
先日、『パッヘルベルのカノン』をトーンチャイムと音積み木で合奏をしました。「カノン進行を理解する」「楽譜を読み取って正しく演奏する」「ハーモニーの美しさを感じる」等は音楽科の目標達成にあたります。加えて、私は、この活動を通して、①楽器と簡易楽譜に記されたアルファベットや色シールを弁別、マッチングする力 ②指揮者という相手に注目する力 ③指示通りに行動する力 ④友だちと阿吽の呼吸で行動する力 ⑤「きれいな響きだな。」「友だちと一緒に活動できてよかったな。」という『いい気持ちの共有体験』 ⑥腕の振りや力加減といった自分の体をコントロールする力、等、自立につながる力をつけてほしいと願い、教材や授業中の働きかけの工夫をしました。これら「活動を通して」の部分の充実が特別支援学校では大切にされており、「療法」に通じるところがあると思います。